防水工事 防水工事の工法 防水工事には大きく分けて密着と断熱の2種類の工法があります。 密着工法 接着工法とは、防水層を何層も重ねて雨や雪の侵入を防ぎ、基礎を接着する工法です。 大がかりな設備が不要で、工期も短縮でき、コストパフォーマンスに優れています。 また、防水層と下地層の間に空気が入らないため、居住者など限られた人員の軽い歩行にも耐えられる強度があり、人や車の頻繁な往来にも耐えられます。 激しい歩行にも強い耐水 表面に継ぎ目が無いため、見た目が美しいのが接着工法のメリットです。 一方で、防水層は下地に密着するため、下地の状態が悪くなるとひび割れや水ぶくれが発生しやすくなり、施工が困難になります。 <接着方法の流れ> 1. 床下の清掃(目に見えるほこり、汚れ、枯れ葉などを取り除き、必要に応じて高圧洗浄) 2. ひび割れ、浮き等を補修し、プライマーを塗布して接着性を向上させます。 3. 補強布の上に防水材を重ねて厚みを出します。 4. トップコートで仕上げます。 絶縁工法 断熱工法は、接着工法とは異なり、基層と防水層を接着せず、空気を入れて通気層を形成する工法です。 絶縁方式の場合、ベース層の上に防水層が浮きますので、ベース層の状態が悪くても影響はありません。 土台にひび割れや浮き、多少の湿り気がある場合でも施工できる場合があり、多くの場所で活用できる工法と言えます。 元はアスファルト防水工事に使われていた工法ですが、現在では一般の防水工事にも使われています。 利点は、耐久性があり、メンテナンスの運用コストを削減できることです。 台座から発生する湿気は、湿気が溜まることなく換気層を通って逃げることができ、防水層への損傷を最小限に抑えます。 接着工法は、基礎の拡大により施工できない場合や施工が複雑な場合に適しています。 デメリットは、軽く歩けても重く歩けないこと。 人や車が頻繁に行き来する場所や重量物を収納する場所での使用には適していません。 <断熱工法の流れ> 1. サイトを清掃し、必要な修理を行い、プライマーを塗布します。 2. 合板を取り付け、バルコニーまたはベランダが下水道に向かって傾斜していることも確認します。 3. 絶縁シートを広げて、基板間に空気が入りやすい層を作ります。 4. 蒸気を排出する脱気装置を設置します。 5. 防水層を適用します。 6. トップコートを仕上げます。